H26 司法書士試験 午前 問題 24 第3問 問題

刑法における共犯に関する次の記述は、判例の趣旨に照らし正しいですか。

AとBは、態度が気に入らないCを痛め付けようと考え、それぞれ素手でCの顔面や腹部を殴り続けていたが、Aは、途中で暴行をやめ、暴行を続けていたBに「俺はもう帰るから。」とだけ言い残してその場を離れた。Bは、その後もCを殴り続けたところ、間もなくCは死亡した。Cの死亡の原因がAの暴行によるものかBの暴行によるものか不明であった場合、Aには、Bとの間で傷害罪の共同正犯が成立し、傷害致死罪の共同正犯は成立しない。

(参考)刑法第65条第1項「犯人の身分によって構成すべき犯罪行為に加功したときは、身分のない者であっても、共犯とする。」同条第2項「身分によって特に刑の軽重があるときは、身分のない者には通常の刑を科する。」

正答率:434/523(82%)